中学に入って直ぐに父親の失踪により入所、母親は、私が５歳のときに父の暴力が原因で、既に音信不通状態でした。

　消えて無くなりたいと絶望し、「幸せになっちゃいけない、夢なんかもっちゃいけない」と自己否定をしていた。だからか、周りに対する興味はほとんどなかった。

　当時の僕は、失敗を失敗とは思わず、全てを「自分は悪くない」と周りのせいにばかりしていた。だから非常に孤立していた。

　振り返って考えると、その失敗を認めると、自分を保てなくなる恐怖があったのだと思う。今なら分かります。失敗を素直に認めるから、周りが応援をしてくれるということを。

　仕事を始めたころは、上司や先輩から叱られ「俺だって頑張ってるのに！」と理不尽に感じていた。

　でも、「俺だけが頑張ってるんじゃない、みんなも頑張ってる」ってことに気づいたときに、上司や先輩が叱るのは、私のことを思ってのことだと分かるようになった。仕事を通して大切なことを沢山学んだ。俺のことをどうして分かってくれないの？と不満に思より、相手のことを分かろうとすることの大切さ。「これはなんのありがとうだろう？」と自分に問いかけ、どんなことにも感謝をする気持ち。そして過去や他人のせいにせず、昨日よりも今日、今日よりも明日に１ミリでも昨日の自分を越えて行くこと。特に、この３つが私の人生を豊かにしてくれた。

　黒岩禅さんはセミナー講師をされています。私も禅さんのセミナーを受けたことがあります。本当に愛と夢とちょっぴりの勇気があるセミナーです。施設から学校に通うこどもたちには、大切なことを楽しく教えてくれる人がいることを知ってほしいです。

誰かが言った、「夢は裏切らない、裏切るのはいつだって自分自身だ」。夢が大きいほどに、大変なこともたくさんある、理不尽なこともたくさんある。それは、ホントのその夢を叶えたいのかっている試されごとなんだよね。大変って字も、「大きく変わる」って書く大変なことは、僕が大きく変わるチャンスだった。諦めなかったから、今の僕がある。諦めそうになったときにいつも思い出す言葉がある。「諦めるのはいつだってできる。明日でも来週でも来月でも。続けるのは今日しかできない。」君の大変なことをチャンスに変えられたとき、同じように悩む後輩たちにとって、君が希望の光になり夢の人になるんだ。

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　「僕は幸せになっても良かったんだ」という自己肯定感が満たされた。親から虐待を受けていた私は、子どもが生まれた当初に不安を感じていた。「私自身も虐待をするのではないのか？」そんな話もよく聞いていたが、まったくそんなこともなく過ごしています。もうすぐ11歳になる娘は、一緒にお風呂に入ってくれなくなりましたが（笑「人は誰でも、幸せになるために生まれてきたんだ」と心から言えるようになりました。

　今の私があるのは、施設での生活があったからです。施設での生活がなければ、今のたくさんの大切な人との出逢いはなかった。感謝しかありません。

　今なら分かるんだけど、それが自分自身を苦しめていたんだよね。一般家庭で育っても辛いことも大変なこともある。施設でも一緒かな。でも、それだけじゃないよね。楽しいこともたくさんある！辛いことイヤなことばかりを考えるのも、楽しいことを考えるのも自分次第！そんなことに大人になってから気がついたんだけどね（汗　なにかのヒントになれば嬉しい。

　社会に出て分かったことが「世の中と上司は理不尽で出来ている」ということでした（笑　辛いこと厳しいこと沢山ある。でも、それは施設出身だからではないんだよね。素直に、元気に、明るく前向きに、笑顔でいるだけで、沢山のひとが応援してくれる。今できることを一所懸命にする。君が、今できることを一所懸命にすることが、沢山の人が応援をしてくれる縁をつくってくれる。そんな沢山の縁で私は、「大人になったらめっちゃ楽しいねんで！大人の世界ってめっちゃトキメいてるねんで！」って胸を張って言えるようになった。君の一所懸命が、施設で暮らす後輩たちの希望の光になる。一緒に希望の光を輝かせていこう！！！

　私は禅さんのセミナーをライブで拝見したことがあります。笑えて泣けて、最後に勇気が出るセミナーでした。内容は大人になって必要な能力を得る学びの場（自己啓発）、学びを通じて児童養護施設のこどものこと、親子のことを考えさせてくれます。私は禅さんのセミナーを「施設のこどもが聞いてくれたらどんな感じてくれるんだろ？？」と思いました。そんな際に、禅さんのfacebookに掲載されていたこどもからのメッセーがありました。こどもが禅さんのセミナーで、何を得て、何を禅さんに伝えたかったかが、素直な気持ちで手紙に現れています。下にその手紙の画像を掲載します。

施設にいるこどもたち・巣立った人たち、施設職員・関係者・一般の人からのメッセージを掲載させて頂きます。皆さまから頂いたメッセージはサイト管理者の承認後に掲載させて頂きます。

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